2013年09月09日

DS Smith トライウォール事業部門 - 所有権の譲渡

2012年12月5日、長期間にわたる交渉と数週間の準備を経て、トライウォールリミテッド社（香港のトライウォールグループ本社, “TWL”）はDS Smith Packaging Limitedのトライウォール部門を買収することに合意しました。DS Smith Packaging Limitedは、Smurfit-Kappa社に次ぐ欧州のパッケージング市場では第2番目に大きな企業です。同社のトライウォール部門はDS Smith Tri-Wallと称し、イギリスのモンマスにあるトライウォール貼合工場とオランダのRijswijkにあるトライウォール営業所で構成されています。

DS Smith Tri-Wallは1990年以来、DS Smith Packaging社の完全子会社でした。Weyerhaeuser社が、アメリカでのトライウォール事業を除き、世界中のトライウォール合併事業の株式をすべて売却しました (アメリカのトライウォール事業は2008年にInternational PaperがWeyerhaeuserの段ボール事業部門を全て買収したことにより、現在アメリカでのTri-Wall 商標権はInternational Paper に帰属しています )。EUの独占禁止法規制の懸念により、、DS Smith社は今年初めにスウェーデンに拠点を置くSCA Packaging社を買収した後、トライウォール事業部門の売却が余儀なくされました。TWL社によるDS Smithトライウォールの買収は、欧州委員会による最終承認が条件となり、2013年1月中旬の正式な聴聞会にて決定される予定です。TWL社の買収担当部門は、最終承認が無事獲得できる自信を持っています。EUの承認を受けた後は、同社を「Tri-Wall Europe Limited」へと改名します。

DS Smithトライウォールの買収により、アジアに拠点を置くトライウォールグループは、英国で大規模な生産拠点を確保することになります。17,200m2の敷地に、高いスキルを持つマネジメント及び製造スタッフ、三層段ボール貼合工場、重量物用段ボール/特殊製函機器、業界をリードする生産現場ラボを備えています。それと同時に、優れた多言語の営業スタッフとカスタマーサービスのチームをオランダ拠点に備えています。この買収により、トライウォールはヨーロッパでの存在感を拡大し、ヨーロッパとアジア間のビジネスの相乗効果を実現することに加えて、アジアとヨーロッパの間におけるシームレスでグローバルなサービスの提供が可能になり、東ヨーロッパ、ロシア、中東、そしてインドへの拡大・展開がさらに効果的に行えます。

DS Smithトライウォールの優秀な人々をトライウォールファミリーに迎え入れたことを非常に嬉しく思います。今後一緒に仕事に取り組めることを楽しみにするとともに、トライウォールのグローバルな存在感を拡大し続けながら、事業の更なる躍進に向けて邁進してまいります。